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AngolaのAgora
(アンゴラの今)
「アンゴラ」。
はるか遠いアフリカ南西部にあります。
日本からの直行便はなく、観光ガイドブックにもほとんど紹介されていません。
日本人にはまだ馴染みのうすい国です。
アンゴラには手つかずの大自然が広がり、昔ながらの暮らしが残っています。
忘れ去られた古き良きアフリカと出会える、数少ない国です。
ここにはアフリカ第二の規模を誇るカランデゥーラの滝、世界最古の砂漠の
ナミベ砂漠など、世界的にまだ知られていない豊かな観光資源が眠っています。
一方で、アンゴラはナイジェリアと並ぶアフリカ最大の産油国ですが、新しい
大統領のもとで、いま、国をあげて経済の多様化を推し進めています。
アンゴラは物価が高いというイメージがありましたが、これも現地通貨がドルに
対して極端に高かった頃の話です。
アンゴラは日に日に変わってきています。
アンゴラの首都ルアンダに住み始めて3年目に入りました。
ここから、毎日の生活の中で感じ取ったありのままの”アンゴラの今(Agora)”を、
ブログで発信しています。
アンゴラが未知の国でなく、親しみを感じる身近な国になれば、と思っています。
アンゴラへようこそ!
Bem-vindo ao Angola!
アンゴラはポルトガルの植民地として16世紀から約400年間
支配されます。1961年に始まった独立戦争は14年以上続き、
ようやく1975年にポルトガルからの独立を果たしました。
その後、国を分断する激しい内戦が起きます。
2002年に内戦が終結までの27年間に、数百万人のアンゴラ人が犠牲となりました。アンゴラでは列強による支配と戦いが500年以上続いたといっても過言ではありません。
内戦後は原油などの地下資源に恵まれて、国は急成長を遂げますが、最近の原油価格の暴落で経済が低迷しています。国内産業を育成して原油依存の経体質から脱することが、迫られています。
いま、アンゴラの人々はようやく訪れた平和をかみしめています。首都ルアンダはアフリカ第五位の大都会になっています。しかし、深刻な貧困、マラリア、汚職、地雷、高い乳児死亡率など、まだ先の長い戦いが続きます。
アンゴラを源流とするアフリカ最後の秘境オカバンゴ川
アンゴラには手つかずの大自然が沢山残っています。アンゴラを源流とし、隣国ナミビアを通ってボツワナに流れるオカバンゴ川(Okavango River)はアンゴラが源流です。ここにナショナルジオグラフィック (National Geographic) の調査隊が2015年に現地入りして、アフリカ最後の秘境と呼ばれるオカバンゴの大自然や珍しい生態系を取材しています。
”ミスユニバース” もアンゴラ出身
アンゴラは復興のさなか
アンゴラには豊かな土地が広がっています。内戦直前は、世界第三位のコーヒーの生産国でした。綿花も重要な輸出産品でしたが、内戦で農地が破壊され、現在コーヒーの生産は全盛期の1%、綿花の畑も担い手も失われました。
最近は南部がエルニーニョ現象で大干ばつに襲われ、百万人以上の住民が影響を受けています。
復興の真っ只中のアンゴラは、戦後復興や大震災の災害復興を果たした日本の経験と支援に高い期待を寄せています。
ようやく訪れた平和
2011年の第60回ミスユニバース大会では、88人の中から予選を勝ち抜いたアンゴラ代表のレイラ・ロペスさん(Ms.Leila Lopes)が初のアフリカの黒人女性としてミスユニバースの栄冠を手にしました。
アンゴラの女性も世界で活躍し始めました。華やかな舞台から降りた次の日から、彼女たちはアフリカのために汗をかいています。
スミソニアン博物館も注目の化石の宝庫
アンゴラ南部の大西洋岸には、7千年前の海獣の化石が数多く出土しています。アメリカのスミソニアン博物館の研究が、”ロスト・ワールドの体現”と言わしめるほどの発見が続きました。(Sea Monsters Unearthed:Life in Angola's Ancient Seas)
また、アフリカ第二の瀑布”カランデゥーラの滝”も見逃せません。この周辺も観光化されてなく、太古の昔から流れ落ちる滝の迫力を実感できます。