Vida
彼は友人のパウロくん。
今年、トヨタ・デ・アンゴラ社に入社しました。
いまサービスカウンターで接客を勉強中です。
彼は2メートルの長身を生かして、高校のときに
アンゴラから高知の明徳義塾にバスケ留学しました。
慣れない日本で、3年以上の寮生活。
バスケ漬けの日々だったようです。
アンゴラに戻ると、今度は、マランジェという
小さな町で、JICAの綿花栽培の担当者として、半年近く
単身で、綿花の栽培に明け暮れました。
昨年9月に綿花の収穫を見届けた後、東北の岩手県の
プロバスケチーム「IWATE BIGBULLS」に加入します。
彼の得意はダンクシュート。
飛んだかと思うと、宙で踊るようにして、シュートを決めます。
ダンクを決めるたびに会場は喝采と興奮に包まれたそうです。
岩手県は、東日本大震災の被災地。
どれだけの人が彼の頑張りに勇気づけられたことでしょう。
そんな輝かしい実績をもつパウロくんですが、
会ってみると、非常におとなしい、寡黙な青年です。
彼はこう言いました、
「自分に何が起きようが、くよくよ考えないようにしている。
人生(VIDA)を止めちゃいけないんだ」。
彼はまだ26歳。日本語ももちろん話します。
彼の口癖は、「GANBARU」
そう、いつも自分に言い聞かせながら、
新境地を次々に開拓してきたパウロくん。
ダンクシュートを決めるように、常に高いところを目指しながら
人生を飛躍させて欲しいと思います。