Povo
カーニバルはアンゴラ最大の国民の祭典です。
今年もアンゴラ全土でカーニバルが開かれ、首都ルアンダでは三日間開催されました。
祝日となった最終日の2月28日(火)にカーニバルを見に行きました。
アンゴラのカーニバルの歴史は19世紀中頃までさかのぼると言われています。一時
独立戦争で途絶えましたが、独立後1978年に復活しました。今年で39回目となります。
ルアンダ市のカーニバルは、リオと同じ「ストリートカーニバル」です。大西洋に面した
海岸通りを地元の人たちが手作りの衣装を着て、歌い踊りながら、行進します。
道の両脇に設置された特設スタジアムには家族連れや友人など老若男女で埋め尽くされ、
会場に入りきれない人々は沿道に溢れかえり、海沿いの堤防に立っている若者もいます。
大西洋に夕日が沈み始めました。
アフリカ大陸最大級のカーニバルの始まりです。
アンゴラは経済的に豊かな国ではないので、リオのようにお金をかけられません。
派手な演出もなければ、華々しい山車もありません。
まさに”大衆”(POVO・ポボ)のための手作りのお祭りです。
貧しい人々でも見にいけて、楽しめます。
ちなみに、海岸通りをまっすぐ行くと”SAMBA"(サンバ)という地区があります。
カーニバルの列は、このSAMBAの方に向かって行進します。
歌い踊る先にサンバ発祥の地のSAMBAという地名があるんです。
カーニバルの原点、サンバの原点がアンゴラにあることを象徴しているようでした。
(写真は次の出番を待つ待機場の様子です。SAMBAという標識が見えます)