Zungueira
アンゴラでは頭の上に品物を乗せて売り歩く女性を沢山みかけます。
彼女らは”ズンゲイラ”(ZUNGUEIRA)と呼ばれています。
アフリカの伝統的な行商のスタイルです。
綿の布を頭に巻いてできるだけ平らにして、直径50から70センチのプラスチック製の容器を乗せます。容器の中は色とりどりの果物、採り立ての野菜、新鮮な魚介類、焼きたてのフランスパンなど、一人一品扱います。
バランスがとれるよう、中は整然と並べられています。中には1段36個の「ゆで卵」を5段積んだり、写真のように何十個もの容器を頭上高く乗せる器用なズンゲイラもいます。
ズンゲイラは10キロ以上の重さは平気で乗せます。
中には赤ん坊をおんぶしながら行商しているズンゲイラもいます。
これを朝から晩まで、毎日続けています。
朝は、魚やパンのズンゲイラが多く、午後になると果物や野菜のズンゲイラが増えます。魚屋さんはカツオやサユリなど魚の名前を声に出しながら、家々を回ります。パン屋さんはオフィス街を中心にフランスパンに手際よくバターを塗って、一個100クアンザ(約40円)で売っています。
ズンゲイラの女性はみな体格と姿勢が良いです。
声も大きく、日が暮れても売切るまで頑張っています。
背筋を伸ばして、堂々と歩く姿は、まるでアンゴラの大地に生えるバオバブの木のようです。消えずに残って欲しいアンゴラ文化の一つです。