Kizomba
アンゴラで誕生した代表的な音楽と言えばサンバ(SAMBA)ですが、
もうひとつ、アンゴラを源流とする音楽にキゾンバ(KIZOMBA)があります。
キゾンバは70年代に誕生しました。ちょうど内戦の頃です。内戦で敵味方だった
キューバやアメリカからの音楽と、アンゴラ地場の音楽が融合したものと考えられます。
もともとは踊るための音楽として誕生しますが、その後、進化を遂げながら、
今ではサンバと並ぶほど人気の音楽ジャンルとして確立されています。
70年代にアメリカで生まれたオーソドックスでスローな4拍子がベースですが、
アフリカ独自のパーカッションでシンコペーションをかけて、独特の躍動感をつくります。
サンバが南米ブラジルで発展したのに対して、キゾンバは欧米や中米カリブに次第に
受け入れられて、その後のポップス、ジャズからレゲエまで影響を与えたと言われています。
今でもアンゴラにはキゾンバの歌手がたくさん活躍しています。
男性歌手ではMatias Damasio(マテアス・ダマシオ)、女性ではYola Semedo(ヨーラ・セメド)が高い実力と人気を誇っています。
興味のある方は、次の3曲を視聴してみてください。You Tubeでもみれます。
♪ Matias Damasio Loucos (2016)
♪ Yola Semedo Meu Amor "Angola" (2015)
♪ Yola Semedo Não Entendo (2014)
内戦で犠牲となったアンゴラ出身のミュージシャンも少なくなかったようです。
その後のキゾンバの進化も、アンゴラ人の音楽に対する特別な感性の賜物かもしれません。