Azulejo
ポルトガル語で”アズレージョ”と発音します。
ポルトガル建築に多く使われる”焼きタイル”のことをいいます。
その起源は15世紀にさかのぼります。ペルシャ、スペイン、イタリア、そして日本や中国の影響を受けながら、ポルトガル独自の伝統的な技法が確立されていきます。
16世紀の大航海時代に、ポルトガルはマカオ、続いて日本の平戸と長崎で交易を始めます。そこで目にした中国磁器の柄や日本の藍色の染付けに”アズレージョ”は影響を受けます。
以降、白地に青い絵のタイルの絵柄が主流となります。19世紀に入ると、教会や宮殿の壁
だけでなく、家の玄関など、庶民的な装飾として需要は急増します。
ライバルだったイギリスやフランスはタイルの大量生産を始めましたが、ポルトガルのタイル職人はその”芸術的価値”にこだわり、ハンドペイント(手書き)で丹念に作り続けました。
ルアンダには、ポルトガル人による手書きの”アズレージョ”が残っています。
家のファザードを飾る美しい”アズレージョ”がいくつも見れる通りが市内にあります。
市街地の道路の名前も”アズレージョ”が使われています。
日本の藍色の影響を受けた”アズレージョ”は、いまアンゴラの青い空の下で輝いています。