Cacimbo
”カシンボ”と読みます。
アンゴラで乾季の到来を言います。
地元の人は、5月15日から”カシンボ”に季節が変わる、
と信じている人が少なくありません。
なぜ、5月15日かは定かではありませんが、確かにこの1週間で
海からのひんやりした風が朝夕吹き始めました。
日中の日差しは相変わらず強いですが、木陰は比較的涼しいです。
ルアンダでは、気温も20度近くまで下がってきました。
この頃、すでに内陸では気温は10度まで下がります。
9月までしばらく雨は降りません。
不思議なもので、空気が澄んで周りの景色も少しずつ違って見えます。
地元の女性が羽織る、緑やオレンジの衣装も、一層鮮やかに見えます。
”カシンボ”の始まった頃に、ルアンダの砂洲(イーリャ)を歩いてみました。
空気が変わると、人々の表情も少しずつ変わって見えます。
澄んだ空気と鮮やかな色を求めて、昔から画家も旅をするものですが、
もしも画家がアンゴラを描くとしたら、この”カシンボ”の季節を選ぶでしょう。