Luanda
首都ルアンダは、1575年にポルトガル人のパウロ・ディアス・ノビアスによって
開拓され、サンパウロ・デ・ルアンダ (São Paulo de Luanda) と名づけられました。
先発隊として400人の兵隊が上陸し、100家族が移住を始めました。
その後、ルアンダは東方貿易の経由地として発展します。
当時の絵には、ルアンダの沖合いに無数の帆船が停泊している様子が描かれています。
この中には、これから平戸や長崎を目指す商船もあったと思われます。
一際大きく、手前に描かれているのがイーリャ(砂洲)です。
長く伸びる天然のキャンバスのように見えます。
当時、船乗りは砂地に上陸すると、砂をキャンバスにみたてて字や絵を描いて、
現地の人と意思疎通をはかっていたと言われています。
種子島に漂着したポルトガル人も、砂の上に文字を書いて日本人と対話を試みていた、
と記録に残っています。
当時のポルトガル人はルアンダの砂にどんなことを書き残して、
遠く日本を目指していったのでしょう。
ふとそんなことを考えながら、砂浜で夕暮れを眺めてきました。