Shakai
アンゴラの民族楽器に”シャカイ” (Shakai)というマラカスがあります。
歌や踊りで鳴らしながら、拍子をとります。
アンゴラ人も日本と同じようにあの音を”シャカシャカ”と言います。
”シャカイ”は古くから伝わる楽器で、串団子と同じ形をしています。
団子の形をした木の実の中に、小さな種がたくさんはいっています。
串をもって、小刻みに振ります。
音は軽快で、遠くまで響きます。
アフリカ広しですが、串団子の形をしたマラカスは大変珍しいです。
アンゴラ人の画家も、”シャカイ”をモチーフにした絵を描きます。
ところで、日本で串団子が出始めたのが室町時代と言われています。
ちょうど、ポルトガルと南蛮貿易が始まる頃と重なります。
当時、日本で流行り始めた串団子を見たポルトガル人が、
帰りに寄港したルアンダで、アンゴラ人に紹介したのかもしれません。
それとも、南蛮船に楽器の”シャカイ”が積まれていて、
それをみた日本人が真似て串団子を発明したのでしょうか。。?
こんな楽しい想像をかきたてる”シャカイ”は、
形や擬音で日本と奇妙な共通点のある、不思議な楽器です。