Pedras Negras
アンゴラの内陸には、奇妙な形をした岩山がいくつかあります。
そのひとつが、以前紹介したカランドゥーラの滝の近くにあります。
標高700Mのアンゴラの大地にポツンと立つそれは、ペドラス・
ネグラス(Pedras Negras:黒い石)と呼ばれています。
70Mから200Mまで、様々な形や大きさの岩山が集積していて、
遠くから望むと”黒く”見えます。赤茶けた地面の色とは対照的です。
誕生は2億年前にさかのぼります。
細石(さざれいし)でできています。
地質学者によると、昔は4000Mの高さがあったようで、自重で
岩石が押しつぶされて、今のようになったと言われています。
岩は硬く、8つのロッククライミングのルートがあります。
このペドラス・ネグラスは、世界的には無名です。
周辺にはホテルも、食堂も、お土産屋もありません。
道沿いには小さな村が点在していて、子供たちが裸足で走っています。
村の背後には"Pedras Negras"(ペドラス・ネグラス)が見えます。
その中に、かぶとをつけた無名戦士のような岩山が立っています。
まるで外部からの侵入を寄せ付けないように、威風堂々としています。
この無名戦士がいる限り、"Pedras Negras"(ペドラス・ネグラス)は
昔と変わらぬ姿を守り続けるかもしれません。