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Concha


浜辺で貝殻拾いをすると、幸せがやってくる、と言います。

きれいなサクラ貝を見つけると、思わず集めたくなります。

ルアンダでも貝殻(Concha ”コンチャ”)拾いができます。

砂洲の半島のイーリャのビーチや、大西洋側の長い海岸線の

浜辺では、地元の子供たちが貝や蟹を集めて遊んでいます。

ぼくも童心に返って、子供達と一緒に貝殻を探してみました。

すると、濃いピンク色の二枚貝が沢山落ちていることに気が

つきました。

英語でPink Lipped Cockle (学名:Vasticardium rubicundum)

と呼ぶようです。

その濃いピンク色は、ルアンダの町に残る、ポルトガル時代

の建物と同色です。今もアンゴラ人が好んで使う色です。

このピンク色の貝殻のように、その家に住む家族にも幸せが

やってきて欲しい、という願いが込められているのかもしれ

ません。

貝殻拾いを終えて、後ろを振り向くと、さっきまで一緒に

遊んでくれた子供達が手を大きく振ってくれていました。

心の幸せを運んでくれた、貝拾いでした。


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