Namibe
”ナミベ”。
アンゴラ南部にある、隣国ナミビアに接する州の名前です。
沖合いを流れるベンゲラ寒流の影響で、気候は一年中涼しく、
乾燥しています。
ここには世界最古の砂漠、「ナミベ砂漠」が広がっています。
8000万年前にその誕生はさかのぼります。
ナミベ砂漠はアンゴラ、ナミビア、南アフリカの海岸線に
沿って2000キロ延び、面積は本州とほぼ同じです。
この世界最古の砂漠を、オフロードで走りました。
海岸の砂浜を走ると、一斉に海鳥が空に舞い上がります。
砂漠を走ると、タイヤが砂にとられ、車体は激しく揺れます。
車を降りてみると、砂紋が折り重なるように広がっています。
せっかちな人間が残したタイヤの痕跡は、いつの間にか消え、
自然がゆっくりと作った砂紋は、しわのように刻まれていました。