Chokwe
ルアンダ郊外のお土産屋さんに行ってきました。100年前の
古い木彫りのマスク(人面)が野ざらしで売られていました。
15世紀頃に誕生した地方部族 ”チョクウェ族”(Chokwe)が
作った珍しいマスクもありました。
チョクウェ族はアンゴラを中心に、コンゴ、ザンビアに分布し
優れた木工技術をもっていた、と言われています。
特に、マスクは先祖や神様を象徴する神聖なものとして、広く
宗教的儀式や祭事でかぶられていました。
マスクは男性と女性に性別が分かれていました。
男性のマスクは”チホンゴ”(chihongo)、女性は”プオ”(pwo)
と呼ばれ、男性は「繁栄」女性は「多産」を象徴していました。
村の村長は先祖の代理となって、マスクをかぶって祈祷をして
前世との橋渡しをしていました。
マスクの目を細く、頬もこけて彫られています。
先祖、つまり「死者」を象徴していたと言われています。
これらのマスクが、お土産屋でいまは山積みとなっています。
現代ではもう使われなくなり、村人が売りに出したのでしょう。
古くからチョクウェ族の伝統を守り続けたマスクは
今は役目を終えて、静かに天空を見上げていました。