Café
1位 ブラジル
2位 コロンビア
3位 アンゴラ
・・・1973年の世界のコーヒー生産国のトップ3です。
あまり知られていませんが、アンゴラは1970年代まで、
世界屈指のコーヒー生産国でした。
アンゴラにおけるコーヒーの生産はポルトガル人によって
1830年代に始まりました。
土壌や気候に恵まれて、1960年代から70年代前半は
年20万トンを生産するコーヒー大国でした。
ほぼ全てが世界中に輸出されていました。
その後、1975年に始まった内戦で、コーヒー農園は
見捨てられ、荒廃していきます。
生産量は最盛期の1%まで落ち込みます。
今も全盛期の5%程度の生産に留まっています。アンゴラ
コーヒーは「幻のコーヒー」となってしまいました。
しかし、ようやく市内のスーパーやレストランに地元の
アンゴラコーヒーが戻ってきています。
アンゴラ流は”エスプレッソ”(Expresso)で飲みます。
豆から挽いて、一杯300クアンザ、80円程度です。
ブラジルで飲んだエスプレッソと比べて、アンゴラ産は
苦味がなく、口当たりがやわらかく、深みがあります。
アンゴラコーヒーを初めて口にした、奈良でコーヒー
専門店を営む知人のマスターの声を、ご紹介します:
「頂戴しましたアンゴラのコーヒーは早速いただいて
おります。とても美味しい!率直な感想です。
実際、驚きました。
挽き方や淹れ方を変えたりして飲んでみましたが、
いずれにしてもかなりポテンシャルの高い豆です。
見た目は同じアフリカのモカに似た豆という印象です。
焙煎は浅めで、モカに似た豊かな酸味とフルーティな
ボディを感じます。
よく火が通ってムラもないのに、豆が硬いのが珍しい
特徴のように思います。
今後アンゴラのコーヒー生産がどうなるのかたいへん
興味深いところですね。
日本でも普通に手に入るようになる日が楽しみです」
うれしい感想をいただきました。
アンゴラコーヒーの生産が全盛期並みに戻るまで、この先
何年かかるかわかりませんが、アンゴラの生産者には自信
をもって復興をして欲しい、と願っています。
(追伸)
お便りを寄せてくれた、奈良のお店のブログをご紹介します。
http://pavilion.exblog.jp/28125833/