Funji
アンゴラにも”お弁当”の習慣があります。
今日は、職場の同僚”キララさん”(Kilala)の”サラメシ”をご紹介します。
彼は新婚さんです。奥さんの愛情が詰まったお弁当を、スマートフォン
を聴きながら食べていました。アンゴラの現代っ子らしい昼休みです。
手前にあるのが、”フンジ”(Funji)と言って、キャッサバというイモを
練った主食です。食感は”安倍川モチ”そっくりです。甘さはありません。
アンゴラの”フンジ”は、他のアフリカ諸国と比べると、柔らかく、まろ
やかな舌触りです。塩やコショウの調味料は加えません。
おかずは、キャッサバの葉の炒め物です。サッ茹でて、塩で味を調えて
います。食べると”野沢菜”に似ています。
つまり、彼の今日の”サラメシ”は、一本のキャッサバからできていて、
経済的で、炭水化物と野菜がバランス良く、とれています。
彼は、これをフォークで食べます。こちらの人はスプーンはあまり使い
ません。弁当の容器はスーパーで沢山売られています。
農村にいくと、”フンジ”を手で食べる人が多いです。都会でも家族や
仲間と、みんなで手づかみしながら、仲良く食べます。
田舎の道沿いでは、”フンジ”のもととなるキャッサバを乾燥させた粉を
一袋1000円程度で売っています。一家族の一か月分の”フンジ”です。
アンゴラでは米やパンの消費が増えていますが、いつまでも”フンジ”が
世代を超えて、国民的な主食であり続けて欲しい、と思います。