Jornal
今日も"ジョーナール”(新聞)が街で売られています。
経済新聞からスポーツ紙まで、カラー印刷です。
ほとんどがポルトガル語で書かれています。
"ジョーナール”を持って、毎日新聞配達員が汗を流して
売り歩いています。
今朝の経済紙には、
「アンゴラの失業率は20%。2.3百万人にのぼる。
15歳から19歳までの若者の45%が失業中・・」
という記事が載っていました。
2015年の統計です。いまも深刻な状況が続いています。
先日、新聞配達をしているアルベルト君と話す機会が
ありました。彼は、毎日職場に来てくれます。(写真上)
彼は21歳です。14歳から新聞配達を始めました。
両親と兄弟4人と一緒に暮れしています。
親が学費が払えず、彼は小学校2年で中退しました。
いま彼は毎朝5時に新聞を仕入れ、夕方までルアンダ市を
くまなく売り歩いているそうです。
一日70部売るそうです。一日の収入は1500クアンザ
日本円で500円程度です。
彼は毎朝、朝刊の一面を読むのが、習慣となっています。
最新の時事を頭に入れてから売り歩くそうです。
この小さな習慣の積み重ねで、彼は読み書きが不自由なく
できるようになった、と言います。
素直に、偉いな・・、と思いました。
彼は「失業」の記事をどんな心境で読んだか、知りません。
きっと、今の若者に、”決して諦めるな”、と言いたいのだと
思います。
話を終えると、彼は次のお得意先に出かけていきました。
彼の眼差しは最後まで優しく、自分に厳しい目をしていました。