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Grutas de Sassa

  • republicofangolajp
  • 2018年1月28日
  • 読了時間: 2分

「アンゴラの七不思議 」に、”サッサの洞窟”(Grutas de Sassa)と呼ばれる

深い洞窟があります。

天井の高さが目測で50メートル、奥行きは500メートル以上あります。

洞窟の入り口はジャングルに覆われています。

ルアンダから車で5時間、南部クアンザ・スル州にあります。

地面は一面砂地です。

外からの太陽光が差し込む大きな穴が壁や天井に所々空いています。

まるで映画「インディー・ジョンズ」に登場するような幻想的な洞窟です。

空気はひんやりとして、すこし湿っています。

奥に入ると、中は真っ暗で何も見えません。

洞窟の奥に恐る恐る進んでみました。

すろと、足元の砂地がふわふわ動いています。

顔を近づけてみると、それは親指大の、無数の白い昆虫でした。

「うわー」と思わず悲鳴を上げてしまいました。

閉所が苦手な上に、昆虫はもっと苦手なぼくは、足がすくんでしまい、

それ以上は一歩も前にも、後ろにも歩くことができなくなりました。

文字通り金縛りにあっていたその時、誰かがそっと手を握ってきました。

それは、とても小さな柔らかい、温かい子供の手でした。

その子の顔は全く見えません。

その手で、ぼくを洞窟の奥まで、どんどん引っ張っていきます。

すると、まるでスポットライトのように天井から眩しい光が差し込む一角

がありました。非常に神秘的な空間でした。

その子はこれをぼくに見せたかったようです。

洞窟を出ると、ようやくその子の顔が見えました。

絵に描いたように、優しい眼差しの女の子でした。

まるで、洞窟に差し込む、太陽の光のようでした。


 
 
 

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