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Pasta
- republicofangolajp
- 2018年2月25日
- 読了時間: 2分

アンゴラの人口はもうすぐ3000万人に達しようとしています。
その6割近くが、19歳以下です。
若者の多くは仕事がなかなか見つからず、
社会で自己実現する機会が簡単には見つかりません。
一日も早く、一人でも多くの若者が就職できるよう
アンゴラ政府、日本を含めた海外からの支援や民間会社によって
職業訓練所がどんどん設立され、運営されています。
その数はアンゴラで600以上にのぼります。
ぼくはルアンダ郊外にある建築を教える職業訓練校に時々行きます。
生徒は、目の色を変えて、頑張っています。
皆それぞれの家庭環境や境遇があります。
この前見かけた生徒は、車椅子でした。
将来は建築家になりたいという夢を実現するために、
彼はここに通っています。
毎日、通学が大変だと言っていました。
アンゴラには、障害を持った人たちへのインフラが十分整っていません。
通学で使っているミニバスに乗るときも、一般の倍の運賃を払わないと
乗せてくれないそうです。
往復で、毎日600クアンザ(約200円)の交通費は、家計に負担を
かけているので、退学するべきか、時々頭を過ぎるそうです。
ルアンダはまだまだ未舗装の道が多く、歩道もほとんどありません。
彼の手動の車椅子は、横転する危険もあります。
スリや強盗から身を守るために、
彼は、パソコンも持てず、腕時計もしていません。
会話の合い間、彼のカバン(Pasta パスタ)の中からノートがのぞいて
見えました。
ノートの余白までびっしりと計算式が書かれていました。
ボールペンで書かれた、几帳面で、力強い字でした。
彼はまるで自分の体の一部のように、ノートの入ったカバンをぎゅっと
握りしめて、片時も離しませんでした。
ぜひ、その手で自分の夢を掴み取って欲しい、と思いました。

