Tundavala
アンゴラの内陸は標高1000メートル以上の高原や山々が連なります。
三番目に大きい町”ルバンゴ市”も標高1700メートルにあります。
19世紀に、大西洋に浮かぶマデイラ島から、多くのポルトガル人が入植
したのがルバンゴの始まりです。
ルバンゴの年平均気温はマデイラ島と同じ20度前後で、すぐに馴染んだのでしょう。
ちなみに、マデイラ島はリスボンから1000キロ離れた大西洋に浮かぶ火山島で、
そこも最高峰1800メートルの山を中心に、絶壁で有名な島です。
マデイラ島からやってきたポルトガル人は、故郷と同じような気候や風景を求めて
ここに最後は入植したのかもしれません。
これを彷彿させうような景勝地があります。
「フェンダ・ダ・トゥンダヴァラ」(Fenda da Tundavala:トゥンダヴァラの切れ目)
という、標高2260メートルにある絶壁です。
高低差1000メートルの眼下には、広大なアフリカの台地が果てしなく広がっています。
ここから見る夕日は、息を呑むほど雄大でした。
入植したポルトガル人たちは、どんな思いで沈む太陽を眺めていたのでしょう。
絶壁の先に見えていたものは、故郷マデイラ島の情景だったかもしれません。