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Barbearia

  • republicofangolajp
  • 2018年4月13日
  • 読了時間: 1分

彼の名前は、ジョアン。

近所の理髪店(Barbearia)のお兄さんです。

椅子が二つしかない小さな店ですが、

週末になると一日20人くらいのお客さんが来て、賑わいます。

アンゴラは黒人系が多いので、髪質はちじれています。

そのため、男性も、女性も髪の手入れには気を使っています。

ジョアンに聞くと、男性は2週間に1回の割合で散髪に来るそうです。

髪を切るときに使うのは、バリカンです。

ハサミはあまり使いません。

男性は、丸刈りが主流です。

みな、頭の形が良いので、サマになっています。

この店の散髪代は1500クアンザ(約400円)です。

アンゴラ庶民にとっては、すこし高いほうかもしれません。

正面には大きな鏡があります。

突然、背広を着た青年が店内に入ってきました。

「鏡を貸してもらっていい?」とジョアンに聞いています。

"à vontade"(ア、ボンタージ)「どうぞ」、と言うと

青年は、鏡に向かって身だしなみを整え、礼を言って出て行きました。

日本では見かけない光景です。

自慢の大鏡は、こうやっていろんな人をお店の中に呼び込んでいます。

ジョアンはお客さんの髪を切り終えると、

いつものようにバリカンの掃除を始めていました。

鏡には、ジョアンの満足そうな笑顔が奥から映って見えました。

まるで、本人が鏡の中にいるようでした。


 
 
 

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