Ar
寒々とした空気(Ar)。
薄暗い街灯。
映画に出てくる、真冬のモスクワのような光景ですが、
ここはルアンダ市内の「5月1日広場」です。
初代大統領のネト氏(António Agostinho Neto)の銅像が見えます。
かれが今の与党を率いてアンゴラの独立戦争を指導しました。
以来、アンゴラはロシアやキューバなど、社会主義勢力と近い距離を
置いています。この銅像も、北朝鮮によって建てられました。
この広場の周辺には、ストリートチルドレンが路上生活しています。
彼らは、裸足で歩き、同じ服を毎日着ています。
交差点には、目が不自由な母親を連れて、物乞いをする娘がいます。
地面を這うように歩く、体の不自由な人もいつもいます。
近くで慈善団体による炊き出しや物資の配給がよく行われています。
広場の近くには警官がいつも立っていて、取締りをしています。
この日も気温は30度近くありましたが、
ここは特に東からの空気(Ar) に包まれているようです。