Kapembawe
アンゴラ中部・ベンゲラ州にあるカペンバエ・ロッジ(Kapembawe)
という宿にきています。
東を臨む、キャビンのテラス席に座っています。
これから、アフリカの夜明けが始まります。
あたりは静かな緊張感に包まれています。
地平線の彼方が、かすかに変化し始めました。
遠くから鳥のさえずりが、響いてきます。
やがて、星空で飾られたカーテンが、静かに巻き上げられ
朝日に照らされたアフリカの大地が、正面に登場します。
大地の目覚めです。
脚本家も、演出家もいない、
何万年も繰り返されている、いつもと変わらぬ夜明けです。
朝食はプールサイドでいただきます。
ウェイターが、搾りたてのオレンジジュースを運んでくれました。
オレンジ色の日差しが、彼の顔にもやわらかく差し込んでいました。