Nelson
この素敵な笑顔の男性は、”ネルソン”(Nelson)。
ルアンダに住む木工職人です。
彼の工房は、ルアンダのはずれの、貧しい地区にあります。
床は土、壁はブロック、屋根はトタン。
毎日、そこでキリンや象、複雑なテーブルの脚を彫っています。
彼は14歳の時に今の仕事についたそうです。
独立戦争や内戦の真っ只中も、彫り続けていたそうです。
多くの仲間は戦死したり、国外に難民として逃れました。
今は新しい仲間と、昔と同じようにノミやヤスリを使い回しています。
ひたすら仏師のように、一本の木に魂を吹き込み続けていました。
彼は自分の作品を売りつけることはしませんでした。
気がつくと、近所の子供たちが、集まってきました。
将来、ネルソンの弟子になる子が、この中から生まれることでしょう。