Mar
Mar.(マール)
ポルトガル語で”海”を意味します。
アンゴラ沖には、北から南下するアンゴラ海流と、
南から北上するベンゲラ海流が流れています。
この二つの海流は、アンゴラの沖合いでぶつかりあい、
大きく潮の流れが変わります。
これらの海流がぶつかるすこし北側に、ルアンダの町があります。
16世紀以降、ポルトガル人によって作られました。
当時の航海は帆船でした。
難しい海流と風向きを相手にしていました。
ルアンダまで無事に戻ってこれた乗組員は、
行きよりも少なかったと思われます。
船が遭難したり、長い航海の途中で病で倒れたり、
未知の運命が、ルアンダを出航した乗組員を待ち受けていました。
今日も、ルアンダの浜辺には波が打ち寄せています。
砂の紋様のように、このような古い出来事はすでに人々の記憶から
かき消されてしまいましたが、
今でも海は記憶しているかもしれません。