Malanje
マランジェ市(Malanje)
標高1000メートルの高地にあります。
ルアンダから車で7時間もかかる、遠い町です。
内戦当時、ここは激戦地のひとつでした。
町の広場には、内戦のときに使用された武器が、
戦争モニュメントに形を変えて、展示されていました。
その前で、観光客が楽しそうに自撮りをしていました。
ルアンダからマランジェにつながる国道沿いには、
戦車がそのまま放置されています。
キャタピラを手に触って、鉄の感触を確かめている人、
戦車の上で、ピースポーズをとっている人、
ここも隠れた観光スポットになっています。
これらの武器の前には、説明書きはありません。
ガイドも、パンフレットもありません。
錆びて、冷たくなったこれらの鉄の固体が、
人類にもう二度と戦争はしない、と宣言しているのか、
戦争に勝ったことを誇示しているのか、わかりません。
アンゴラの内戦は18年間続きました。
終戦からまだ16年しかたっていません。
どうしてアンゴラ人どうしが戦わなければならなかったのか。
これらの無力化した、物言わぬ武器は、
その答えを待っているのかもしれません。