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Tequenha
- republicofangolajp
- 2018年7月27日
- 読了時間: 2分

写真の女性はテケニアさん(Tequenha)
サントメ・プリンシペに旅行したときに、出会いました。
アンゴラ出身の修道女でした。
5年前に、ギニア湾に浮かぶこの小さな島に、移住しました。
彼女は、村人と肩を寄せ合うように
布教活動や、学校・医療施設を運営しています。
特産の木を使った土産物の作り方も村人に教えています。
そのお土産屋さんに行ってきました。
日曜日でしたが、お店を開けてくれました。
店には、色鮮やかな、木彫りの小物が沢山売られていました。
テケニアさんは、小さな木製の小箱を手に持って、
「これも村人が作ったものよ」、と教えてくれました。
作った人の顔を思い浮かべているのでしょうか。
特別な思い入れがあったようです。
カカオを形どった珍しい小物が目にとまりました。
グリーン、イエローとオレンジの鮮やかな色を使っています。
すると、教会の鐘が成り始めました。
礼拝の時間を告げています。
彼女はお店の戸締りをはじめました。
お店を出ると、道に大きな横断幕がありました。
そこには、「すべての子供たちに機会を与えて、
サントメ・プリンシペをいっしょに発展させましょう」
というメッセージが書かれていました。
”サントメ”と”子供”という言葉には、
さっき見たカカオの小物と同じ色が使われています。
これも彼女が村人と書いたに違いありません。
人に勇気と感動を与えられる人は、
小さな優しさと大きな覚悟をもった人だということを、
アンゴラから遠く離れた、孤島に移り住んだこのテケニアさん
から教わりました。


