Palanca Negra
パランカ・ネグラ (Palanca Negra Gigante)はアンゴラ固有のアントワープです。
アンゴラの国獣に指定されています。
内戦中は食用として捕獲され、内戦後は数頭しかいなくなったそうです。
現在も、まだ30頭程度しかいません。
先日、このパランカ・ネグラの標本を展示する博物館を訪れました。
この日は、課外授業で訪れていた小学生と一緒でした。
骨格の標本を前に、みな先生の説明に神妙に聞き入ってました。
剥製はまるで生きているようでした。
子供たちも、身を乗り出して見ていました。
するとある子供が、先生の目を盗んで、剥製をめがけてポイッと小石を
投げていました。生きているのか、確かめたかったのでしょう。
鈍い音がしたかと思うと、石は転がり落ちていきました。
パランカ・ネグラは、まばたきもせず、そのまま立っています。
その子は、きょとんとした顔をしながら
小走りに列を追いかけていきました。
ルアンダ市内には動物園はありません。
内戦で破壊され、そのまま放置されています。
アンゴラの子供が、生きた本物のパランカ・ネグラに
自分たちの手でえさを与えられる日が来て欲しいと感じました。