Baile
アンゴラ人は踊り(Baile)が大好きです。
今日もルアンダ市内の一角で、踊りが始まりました。
遠くから、軽快なリズムが聞こえてきました。
すると、鮮やかな衣装を身につけて、
踊りの一団が足並みを揃えて、行進してきました。
手作りの太鼓と、空き缶を楽器に持ち替えて、
二人のパーカッションが、リズムを刻み続けます。
飛び入りも大歓迎です。
頭に桶を乗せた、物売りの太ったおばさんが、列に続きます。
おばさんは、ニコッと笑いながら、腰を振っています。
次第に、踊りの列は円陣を作りはじめました。
円陣の中に、足が不自由な若者が、飛び込んできました。
地面を這うように、体を回転させながら、踊り始めました。
次第に、円陣をつくるリーダーたちの興奮は高まります。
踊り手は青い空に向けて手を一杯に広げて、踊り続けました。
まるで、地上の小さな争いごとや悩みが、
空高く舞い上がって、消えていくようでした。