Provérbio
”山は不動で、孤立したもの”
”人は出会い、寄り添うもの”
アンゴラの諺(Provérbio)です。
人々の生活の奥深くまで、この諺は根づいています。
アンゴラでは、人々が寄り添う姿をよくみかけます。
木の下で、静かに遠くを見つめる老人と青年、
鮮やかな布にいっしょにくるまう姉妹。
同じ釜で炊くキャッサバを分け合い、
同じ井戸の水を分け合い、
同じ一本の道を歩きながら、一緒に家路に向かう人々。
貧しければ、貧しいほど、人々は寄り添って生きていくものですが、
私たちが忘れかけた人間らしさをそこに感じます。
一方で、自分が山のように動かなくても
情報や人が寄ってくるIT社会に生きる私たち。
この諺は、私たちに静かな警鐘を鳴らしています。