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N'dalatando

  • republicofangolajp
  • 2019年5月3日
  • 読了時間: 2分

首都ルアンダから内陸に4時間走ると、

ダラタンド(N'Dalatando)という、山間の町に着きます。

ここは、1936年から、当時のポルトガルの首相の名前

をとって、”サラザール市”と呼ばれていました。

サラザール首相は、1930年代からポルトガルの

いわゆる”独裁者”でした。

ヒットラーやムッソリーニーのようなファシズム政治で

40年以上にわたってポルトガルを支配しました。

彼の死後、1974年にポルトガルで民主化運動が起こります。

時同じくして、アンゴラもポルトガルから独立を果たします。

サラザール市と名づけられた、この町の名前も

今の”ダラタンド市”(N'Dalatando)に変わりました。

ここに、100年以上の歴史をもつ

アンゴラ唯一の植物園(ボタニックガーデン)があります。

長く続いたアンゴラ内戦で、一時植物園は荒れ果てましたが、

今、地元の人たちがここに戻ってきています。

アンゴラ特産のポルセライン・ローズ(Porcelain Rose)を摘んで帰る人、

鍋一杯に自慢のアンゴラ料理持ち込んで、ピクニックの用意をする若者、

内戦の時代には考えられなかったことです。

歩いていると、空から柔らかい日差しがこぼれてきました。

植物が嬉しそうに葉を一杯に広げていました。

内戦中、冷たいまま放置されてきた大理石のベンチやテーブルにも

ようやく、温かいぬくもりが戻ってきました。


 
 
 

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