RIALTO
首都ルアンダの海岸通りに、RIALTOという古いレストランがありました。
優しい日差しが照りつけ、暖かい海風がいつも吹いていました。
地元でも人気の、年中無休のレストランでした。
うしろには小さな公園があって、野鳥が集まっていました。
この店が一昨年、ある日突然消えて、造成工事が始まりました。
そこには戦争慰霊碑が建てられました。
内戦の犠牲者を偲び、記憶に留めるためのこの慰霊碑の広場には、
銃剣をイメージしたような鋭利な柱が
折り重なるように立っています。
課外授業で来たりするグループを時々みかけますが、
人影はいつもまばらで、閑散としています。
内戦が終結して今年で18年目になります。
戦後に生まれた世代が、アンゴラの人口の半分以上になりました。
やはり青い空には、突き刺さるように立つ柱より、
RIALTOのようなアルフレスコのレストランのほうが、似合います。