Fóssil
アンゴラ沖合いには、南東から北西に向けて、
強い貿易風が吹いています。
さらに、北上する冷たいベンゲラ海流が流れていて、
大航海時代、アンゴラ沖は難所と言われていました。
ベンゲラ海流は深海の水を表層に押し上げながら流れています。
豊かな深層水に誘われるように、
太古からここには魚や海獣(海の恐竜)が集まっていました。
ところで、ご存知でしょうか、
66百万年前に突然メキシコ湾沖に落下した小惑星の衝撃で
地球上の全ての恐竜や海獣が絶滅したと言われています。
アフリカ大陸では、唯一ここアンゴラにだけ
66百年前の大異変の痕を、地層に見つけることができるそうです。
ある考古学者はアンゴラの地層を、”地層の博物館”と呼んでいます。
ナミベにある地層のキャニオンを訪れてみました。
貝や魚の骨の化石(Fóssil)がザクザクと見つかりました。
まさに化石の宝庫でした。
そびえ立つ地層の壁は、迷路のように奥へと続いていました。
まさに地球の年輪に迷い込んだようです。
世界にまだ知られていないアンゴラの秘境をまた一つ発見しました。